Initiatives
インバウンドモビリティプラットフォーム構想
「まだ見ぬ日本へ導く」— インバウンドの「移動の壁」をなくす
訪日外国人がストレスなく利用できる、彼らのためのモビリティ・観光プラットフォームを提供します。直営レンタカーで実証を終え(フェーズa)、全国の事業者が参加する予約プラットフォームへ(フェーズb)、そして旅行者の移動データを地域に還元する事業へ(フェーズc)と、段階的に広げていきます。
プラットフォーム「Ride Trip Japan」は 2026年11月 公開予定です。
Challenge
レンタカー利用の煩わしさ
訪日外国人は、カーシェアの利用ができません。
日本の免許や住所要件等、大半の事業者は国内顧客に最適化されており、訪日客を積極的に取り入れる傾向はありません。
海外出張時の実体験
言語の壁や契約手続きの煩雑さに直面し、レンタカー利用を断念した経験。移動手段を確保できず、行けるなら訪問したかった地方への機会損失。
訪日外国人が抱える課題
言語の壁や煩雑な手続きが、訪日客にとって高い心理的・物理的ハードルとして存在。国内向けに最適化された手続きフローが、訪日客には複雑で使いづらい。
Overview
実証から、プラットフォーム、データ活用へ
一つのフェーズで得たものが、次のフェーズの土台になります。
a
インバウンドレンタカー事業(直営・実証実験)
状態
完了
このフェーズで得るもの
非対面・多言語運用のノウハウ、訪日客の予約実績、移動データ取得基盤の検証
b
インバウンドモビリティプラットフォーム事業
状態
2026年11月 公開予定
このフェーズで得るもの
全国の掲載事業者と車両供給、予約データと移動データの蓄積
c
インバウンド移動データ活用事業
状態
構想
このフェーズで得るもの
地域への還元(観光資源の発見・二次交通の設計)、さらなる供給拡大
Phase a — Completed
最小限の車両と体制で、非対面運用を実証
訪日外国人向けに「出国前に手配が完了し、到着後は受付なしで出発できる」レンタカーを、直営で運用して検証しました。
やったこと
- 出国前の手配完了:多言語サイトで予約・決済し、必要書類を事前に受け取る
- 到着後の受付ゼロ:シャトルバスや窓口を経ず、駐車場から直接出発
- 多言語サポート:WhatsApp・LINEで予約前から返却まで対応
- 運用は自社車両6台と少人数体制で実施
- 国土交通省の地域輸送資源活用推進事業に採択
成果
- 2025年度は320件の予約を受け付け、海外24の国と地域から利用がありました。上位はシンガポール・香港・台湾です
- 繁忙期は10〜3月。国内レンタカーの閑散期と重なり、インバウンド需要が稼働の平準化に寄与することを確認しました
- 予約の上位車種はミニバン(NOAH・VELLFIRE)とPRIUSです
- 非対面・多言語の運用が、旅行者にも運営側にも成立することを確認しました
※2025年度=予約日2025年4月1日〜2026年3月31日(2026年7月7日時点)
得られたデータ
- 予約データ(国籍・年代・同行者数・車種・利用日数・受取返却地)
- 車両の走行GPSデータ。予約属性と統合し、移動ルート・滞在時間・立ち寄りスポットを可視化する基盤を検証済み
- 課題の可視化:手続きの離脱点、問い合わせの多い項目、車種の需要
ここで確立した非対面運用と多言語対応を、プラットフォームの標準機能として全国の事業者に開放するのがフェーズbです
Phase b — Launching Nov 2026
母国語で予約、日本語で運営
旅行者は母国語で予約し、事業者は従来どおり日本語のオペレーションだけで対応します。多言語対応と非対面の手続きは、プラットフォームが吸収します。
Ride Trip Japan(Ridetrip.jp)— 2026年11月 公開予定
内容
- インバウンドに特化したレンタカー・カーシェア予約プラットフォーム
- 言語障壁ゼロ(AIボット・多言語SMS)
- ガイド・送迎サービス等、観光関連業種への展開も予定
旅行者の流れ
STEP 01
出国前に手配完了
母国語で予約し、必要書類を事前に受け取ります
STEP 02
日本到着、すぐに出発
到着後の手続きを最小限にします
STEP 03
現地ガイド・観光サービスを利用
移動だけでなく、旅先での体験までプラットフォーム上でつなげていきます
事業者にとって
- 従来の日本語オペレーションのみで対応でき、多言語対応はAIボット・非対面対応で吸収
- 国内と繁閑期がずれるインバウンド需要を取り込み、稼働率を底上げして収益を平準化
- フェーズaで既に存在するリピーターの送客
- 広告運用を事業者とプラットフォームで並行実施
- 立ち上げ候補地
- 沖縄・福岡・北海道(新千歳)を候補地として、順次拡大していきます
- テスト運用への協力
- 山陰インバウンド機構(フェーズbのテスト運用でフィードバック協力)
掲載事業者と車両が増えるほど、予約データと移動データが蓄積されます。この量が、フェーズcの価値の源泉です
Phase c — Vision
訪日外国人が自ら運転したデータを、地域に還元する
レンタカーで地方を回る訪日客について、「誰が・何人で・どの車で・どこに何分いたか」を車単位で記録するデータ基盤を構築します。
データの中身
- 予約データ(国籍・年代・同行者数・車種・利用日数)と、車両の走行GPSデータを統合
- 停車ごとの滞在時間と場所、県道・市町村道を含む全行程
- 個人が特定されない形(統計・匿名加工)で提供
使い道
- 訪日国別の運転データ解析による観光資源の発見・商品開発支援
- 二次交通が不足する地域へのインバウンド送客支援・地方創生
- 空港から先の周遊ルートに基づく、周遊商品の造成
フェーズbでの車両供給の拡大とデータ取得基盤の確立が前提です。データ量が事業価値の源泉になります
データ実証パートナー(自治体・DMO・交通事業者)を募集しています
Roadmap
通過点と、その先へ
これまで
フェーズa 直営での実証
最小限の車両・体制で非対面運営を検証(完了)
2026年11月 公開予定
フェーズb プラットフォーム公開
Ride Trip Japan。掲載事業者の募集、フェーズcに向けたデータ収集開始
通過点
登録車両500台・年間GMV1億円
地域展開の本格化
その先
登録車両5,000台・年間GMV20億円
インバウンドレンタカー市場の1%弱
Market
伸び続ける訪日需要と、届いていない供給
4,268万人
2025年 訪日外客数
過去最多
9兆4,549億円
2025年 訪日旅行消費額
1人当たり旅行支出 22.9万円
2,561億円
インバウンドレンタカー市場規模(推計)
訪日外客数 × レンタカー利用率12% × 平均利用単価50,000円
国内レンタカー市場 約9,000億円・63万台の内訳
大手7社
国内市場の約80%(7,181億円)、保有台数26万台(40%)
中小事業者 約11,000社
国内市場の約20%(1,819億円)、保有台数37万台(60%)
台数の6割を持つ中小事業者は、認知・予算の面でインバウンド需要を取り込めていません。ここに、プラットフォームで需要を届ける余地があります。
JNTO 訪日外客統計・観光庁資料および当社実績をもとに試算
Purpose
本事業を通じて目指すもの
インバウンド観光の安全で快適な旅行体験の実現
地域経済・中小事業者への貢献・相互発展
持続可能なプラットフォームの構築
「三方よし」の持続可能な観光インフラを構築します。
掲載事業者・提携先・データ実証パートナーを募集しています
レンタカー・カーシェア事業者、観光事業者、自治体・DMO、交通事業者、金融機関の皆さまからのご相談をお待ちしています。
提携・取引の相談Ride Trip Japan は2026年11月公開予定。公開時はお知らせでご案内します。